光回線のことを調べていると、必ずぶち当たる問題があります。
転用と事業者変更、いったい何が違うの?
これについて詳しく解説していきます!
後半では、実際に転用や事業者変更をするとしたらどの業者がいいのかについても触れていきます。
参考になれば幸いです!
目次
転用と事業者変更はフレッツ光から変更するかどうか
転用と事業者変更の違いは、ざっくりと分類すると、フレッツ光から切り替えるかどうかの問題です。
[box03 title=”転用と事業者変更の違い”]
- 転用→フレッツ光から〇〇光への切り替え(例:フレッツ光→ドコモ光)
- 事業者変更→〇〇光から〇〇光への切り替え(例:SoftBank光→ドコモ光)
[/box03]
それぞれ違う点は、手続きの際にかかる費用くらいで、実は仕組み自体はほぼ変わらないんです。
転用、事業者変更で共通していること
転用と事業者変更で共有していることは、工事がいらないということ。
転用も事業者変更も、どちらもNTTの光回線を利用しています。この光回線の提供元を乗り換えるというだけなので、工事は必要ありません。
2019年6月以前は、すでに〇〇光に変えているところから、新たに〇〇光へ切り替えるとなると工事が必要でした。
2019年7月に事業者変更という制度ができてからは、工事なしで乗り換えができるようになりました。以前に案内を受けていて、別の光への乗り換え=めんどくさいって方は、実はこの頃の知識で止まっている可能性が高いです。
いまは自分の都合にあった光に乗り換えることで、ネット料金もお得にすることができるので参考になれば幸いです!
転用、事業者変更ができない光回線もある
転用はフレッツ光のみ、事業者変更は光コラボという事業者の間でのみ可能です。
光コラボに該当しない事業者の場合、事業者変更ができません。以下の事業者は独自の回線を利用しているので、回線を変える場合は解約してからの新規契約の扱いになるのでご注意ください。
[box03 title=”事業者変更ができない回線たち”]
- NURO光→独自回線のため
- auひかり、JCOM光→KDDI回線のため
- コミュファ光、eo光、BIBIQ光など→電力会社の光回線のため
- ケーブルテレビ→光回線ではないため
- ADSL→光回線ではないため
[/box03]
上記の4業者はNTTの光回線に変える場合は解約したうえで新規契約が必要になります。
光コラボに転用するメリット
光コラボに転用するメリットはざっくり○つ
- プロバイダとセット料金になって月額が少し安くなる
- 転用するときにキャッシュバックが出る場合も
- 携帯電話の料金とセット割が入る
プロバイダとセット料金になって月額が少し安くなる
光コラボの場合、フレッツのように回線とプロバイダは別契約ではなく一緒にまとまるため、セットでの提供になって安くなります。
戸建ての場合
マンション・アパートの場合
事業者が提供しているサービスとのセット割引
ドコモ光、SoftBank光、BIGLOBE光はそれぞれ携帯電話とのセット割引が適用されます
ドコモ光 | SoftBank光 | BIGLOBE光 | |
割引の名前 | ドコモ光セット割 | おうち割光セット | auスマートバリュー |
割引金額 | 500〜1,000円/人 | 1,000円/人 | 500〜1,000円/人 |
ほとんどの事業者が、それぞれで運営している携帯回線とのセット割引が適用されるように料金を設定しています。
大手3社の場合だと、光のセット割引は本人だけでなく家族割を組んでいる他の家族にも適用されるようなプラン編成になっています。
逆にいうと、家族の中ですでに光コラボへ転用している方がいた場合にはセット割が適用されないので計算の際は注意が必要です。
工事なし、解約金なしのうえにキャッシュバックが入る
常、光回線を新しく契約する場合には、回線の工事が伴います。フレッツ光の契約時には、NTTの作業員がやってきて、なんかいろいろ工事が入ったと思います。
光コラボへ転用する場合には、工事が発生しません。
(手数料3,000円は発生します)
設備はすべてNTTのものを使用するため、NTTから流れている信号が、指定した日に別の事業者の信号に変わるだけなんです。
フレッツ光のまま使っているのが1番もったいないので、早めに光コラボへ切り替えましょう。
もし光電話やテレビの利用があった場合にも、そっくりそのまま光コラボに持ってくることができるので、心配は御無用です。
そして、転用の際には現金キャッシュバックや、ポイント還元が入る場合がほとんどです。割引になって、かつ還元も入るのでめちゃくちゃおいしい案件です。
光コラボに転用するデメリット
ここまでだと美味しい話すぎるので、デメリットも紹介します。
- 光コラボ→光コラボへ切り替えるときには解約金が発生する
- プロバイダ変更を伴う場合はやや面倒
光コラボ→光コラボで乗り換えするときには解約金が発生
フレッツ光から光コラボにするのは、手数料3,000円のみで切り替えができます。ただ、光コラボから別に光コラボへ乗り換えるときがやや面倒です。
これは事業者間変更っていう手続きなんですが、転用のときと同じように工事は伴わないものの、光コラボの契約期間内だった場合には解約金が発生するので注意が必要です。
滅多にはないんですが、携帯会社の乗り換えと一緒に光も乗り換えるときに直面します。
例)ドコモ→SoftBankへのりかえ(MNP)する際、ドコモ光からSoftBank光へ切り替えを同時に行う場合など
事業者間変更を行う場合、ほとんどの事業者でキャッシュバックを出しているので、実質の負担はほとんどない場合が多いので、そこまでデメリットにもならないと思われます。
転用時にプロバイダ変更を伴う場合はやや面倒
光コラボへ転用を行う際、プロバイダ変更が伴う場合が多いです。
ドコモ光へ切り替える場合にはほとんど心配ないんですが、SoftBank光とBIGLOBE光へ転用する場合です。
ドコモ光は多様なプロバイダを揃えているのに対して、SoftBank光のプロバイダはYahoo!BB、BIGLOBE光のプロバイダはBIGLEBEのみとなっています。
ドコモ光以外へ乗り換える場合には、プロバイダを解約しなければならず、プロバイダの解約金が発生することがほとんどです(5,000円〜10,000円ほど)
プロバイダからルーターを借りている場合には返却が必要だったりと、なにかと面倒が伴うことがあります。
ただ、プロバイダ変更が伴う手続きの場合、だいたいがプロバイダの解約金分をキャッシュバックしてくれたり、今のプロバイダから借りているものよりも性能の良いルーターを貸してくれる場合が多いです。
デメリットとは言ったものの、むしろ恩恵を受けることが多いのが実際です。
転用するにはどうすればいいか
光コラボへの切り替えはめっちゃ簡単です。
- 転用承諾番号をwebもしくは電話で取得
- のりかえ先のオペレーターに①の番号を伝える
- 指定日に切り替わるのを待つ(最短で2週間後くらい)
これだけです。②、③に関しては、すべて申し込んだ先のオペレーターが行ってくれるため、ご自身で取り組むのは転用承諾番号というものを取得することです。
転用承諾番号というのは、こちらのサイトで契約内容を入力するか、電話でNTTに問い合わせると取得できます。
転用承諾番号を取得する際は、下記項目を確認してから問い合わせてください
- ひかり電話の番号、もしくは連絡先の番号
- 現在のフレッツ光を契約している方の名義
- フレッツ光を利用している住所
- フレッツ光の月額支払い方法
NTT東日本エリアの場合
[box05 title=”電話での問い合わせ先”]
0120-140-202(受付時間 9:00〜17:00)
[/box05]
NTT西日本エリアの場合
[box05 title=”電話での問い合わせ先”]
0120-553-104(受付時間 9:00〜17:00)
[/box05]
事業者変更のメリット
事業者変更をするメリットは大きく3つ
- 工事なしで切り替え可能
- 携帯料金とセット割が入る場合が多い
- 支払いがまとまる
工事なしで切り替え可能
光コラボの事業者の場合、工事なしで切り替えることができます。作業員が来ることなく、指定した日付に信号が切り替わって完了です。
ルーターやONUなどの設定は特に必要ないので、めちゃくちゃ簡単に終わります。
切り替える際には「事業者変更承諾番号」というものを取得する必要があり、これを取るためにいま利用している事業者に電話をする必要があります。この電話が少しつながりにくいくらいで、手間がかかることはほとんどありません。
携帯料金とセット割が入る場合が多い
ドコモ光はドコモの料金、SoftBank光はSoftBankとワイモバイルの料金、BIGLOBE光や@nifty光はauの料金に対してセット割引が500円〜1,000円ほど入ります。
契約しているプランによって割引金額が異なるので、ざっくりとした金額だけ表記しました。
自分が利用している携帯会社の光回線へ事業者変更するだけで、セット割引が入るのでめっちゃお得に利用できます。
500円の割引が入るってことは1年間で500×12で6,000円ですし、1,000円の割引が入ると12,000円も年間でお得に利用できます。
支払いがまとまる
ドコモ、SoftBank、auを利用している方向けの案内にはなりますが、携帯料金とネット料金を別で支払う必要がなくなります。(事業などの関係で支払いを分けたい場合はもちろん可能です。)
ネットの請求と携帯の請求がまとまるため、それぞれで管理をしなくてもよいので楽になるのが魅力の1つです。
事業者変更のデメリット
- 解約金がかかる場合が多い
- プロバイダ変更を伴う場合は返却物が生じる場合も
解約金がかかる場合がほとんど
光コラボの事業者とは、2年契約か3年契約で利用している場合がほとんどで、まず解約金がかかる場合が多いです。
携帯電話と同じで、更新月であれば解約金はかからないのですが、それ以外の月だと9,000〜20,000円くらいの解約金がかかります。解約金は契約の内容によって異なるのですが、おおむね10,000円程度です。
(ぷらら光、excite光などは解約金がかからないのでチャンスです)
ただ、ほとんどの事業者で、事業者変更にかかった解約金に相当する還元が受けられるので、実質の負担が少なくなります。
プロバイダ変更を伴う場合は返却物が生じる場合も
事業者変更を行うと、プロバイダ変更を伴う場合が多いです。
例)ぷらら光→SoftBank光の場合、プロバイダはplalaからYahoo!BBに変更となります。
プロバイダ変更を伴う場合、プロバイダから直接レンタルしているWiFiルーターなどがある場合は返却が必要になります。
事業者変更を申し込む場合、プロバイダに電話での連絡が必要な場合が多いので、その際に返却が必要なものがあるかどうか確認すると効率がよくて間違いないです。
事業者変更するにはどうすればいいのか
事業者変更を申し込むときの手順はざっくり3ステップ
- 事業者変更承諾番号を取得
- 乗り換え先の光コラボに申し込み→オペレーターに番号を伝える
- 指定日に切り替わるのを待つ
ざっくりこんな流れです。
事業者変更承諾番号の取得は、転用の場合と違ってNTT東西への問い合わせではなく、いま利用している事業者に対して電話をする必要があります。
連絡先は各事業社で異なるので、それぞれの公式HPで確認してください。
おすすめの光コラボ事業者
光コラボにする場合は、自分が利用している携帯電話の会社にまとめるのが最も良いです。以下、それぞれの携帯会社が提供している光コラボを紹介します!
月額 | 戸建て 5,200円 マンション 4,000円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 15,000円+dポイント5,000pt |
開通までの最短 | 2週間程度 |
月額 | 戸建て 5,200円 マンション 3,800円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 15,000円(プロバイダがYahoo!BB以外の場合) |
開通までの最短 | 2週間程度 |
月額 | 戸建て 4,980円 マンション3,980円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 10,000円 |
開通までの最短 | 2週間程度 |