光回線といえば、フレッツ光の名前を良く聞いたのはもう5年前くらいでしょうか。今ではドコモ光やSoftBank光といった、〇〇光と名前のついたサービスがあふれかえる時代になりました。
フレッツ光を利用していると、携帯ショップに出向いたときや、家電量販店、ときには電話にて、「〇〇の光に変えませんか?」って営業をかけられることが多くないですか?
ちなみにその勧誘ですが、「フレッツ光」から自社の「光コラボ」への切り替えを狙った営業なんです。
よくわかってない状態で切り替えるのはなんか怖いな、という方に向けて「フレッツ光」と「光コラボ」の違いについて解説します。
参考になれば幸いです!
目次
フレッツ光は個人向けではなく、法人向けの時代に
NTT東西が提供するフレッツ光ですが、いま現在は個人向けに提供は行っておらず、主に法人向けにしか新規で受付をしていません。
2015年2月より、フレッツ光の回線を使用して、NTT以外の事業者が光回線のサービス提供を行って良い制度が始まりました。それが光コラボのざっくりとした正体です。
今は光コラボ事業者が、フレッツ光の回線とプロバイダをセット料金にして提供するのが標準となっています。この「光コラボ」の正体を順番に解説していきます
フレッツ光はプロバイダとの契約が必要だった
フレッツ光はNTT東西で提供していたサービスで、インターネットを安定して利用するためにはプロバイダという接続サービスを提供する会社との契約が別途必要でした。
フレッツ光というのは、あくまで回線の名前で、プロバイダがないとインターネットに接続できなかったんです。
たとえ話が難しいのですが、スマホでも同じことが言えます。
通常、スマホはスマホ単体だと通信ができません。SIMカードという小さいカードを挿入することで、電話やデータ通信が可能になります。
スマホを回線、SIMカードをプロバイダに置き換えてイメージしてください。
回線だけだと通信はできませんよね?プロバイダとセットで契約することで、初めて快適な通信環境を手に入れることができるイメージです。
光コラボは、プロバイダとのセット契約に
フレッツ光を契約する際には、回線の契約とは別にプロバイダとの契約もしているため、請求が2社から来ている方がほとんどと思われます。
プロバイダが、接続サービスだけでなく、回線サービスもまとまて提供して良いことになった結果として生まれたのが光コラボです。
この光コラボ、使用している回線はプロバイダ独自のものではなく、NTTのフレッツ光で使用していた回線を使用しています。
そのため、光の導入時には必要だった工事をすることなく、光コラボの事業者に切り替えることができるのが大きな特徴です。
また、回線も自社で提供している関係で、プロバイダ料金がセット料金になって少し安くなります。
光コラボじゃない事業者もいくつかある
フレッツ光の回線を利用している事業者のことを光コラボと呼んでいますが、光コラボに該当しない事業者もいくつか存在します。
[box03 title=”光コラボではない事業者”]
- auひかり→KDDIの回線を使用しているため
- NURO光→NTTの回線を2本束ねて使用している
- JCOM光→auひかりの回線を使用
- 電力系の光回線→BBIQ光、eo光、コミュファ光など
[/box03]
ざっくりこんな感じです。細かくいうと、もっといろんな事業者があるんですが、代表的なものを挙げました。
電力系の光回線は、主に西日本だけでの話で、東日本エリアではNTTが覇権を握っているので耳にする機会は多くないと思います。
光コラボに転用するメリット
フレッツ光から光コラボに切り替えることを「転用」といいます。
光コラボに切り替えるメリットは大きく3つ
- プロバイダとセット料金になるため安くなる
- 事業者が提供しているサービスとのセット割引が入る
- 工事なし、解約金なしで切り替えができる
プロバイダがセット料金になるため安くなる
光コラボの場合、フレッツのように回線とプロバイダは別契約ではなく一緒にまとまるため、セットでの提供になって安くなります。
戸建ての場合
マンション・アパートの場合
事業者が提供しているサービスとのセット割引
ドコモ光、SoftBank光、BIGLOBE光はそれぞれ携帯電話とのセット割引が適用されます
ドコモ光 | SoftBank光 | BIGLOBE光 | |
割引の名前 | ドコモ光セット割 | おうち割光セット | auスマートバリュー |
割引金額 | 500〜1,000円/人 | 1,000円/人 | 500〜1,000円/人 |
ほとんどの事業者が、それぞれで運営している携帯回線とのセット割引が適用されるように料金を設定しています。
大手3社の場合だと、光のセット割引は本人だけでなく家族割を組んでいる他の家族にも適用されるようなプラン編成になっています。
逆にいうと、家族の中ですでに光コラボへ転用している方がいた場合にはセット割が適用されないので計算の際は注意が必要です。
工事なし、解約金なしで切り替えできる
通常、光回線を新しく契約する場合には、回線の工事が伴います。フレッツ光の契約時には、NTTの作業員がやってきて、なんかいろいろ工事が入ったと思います。
光コラボへ転用する場合には、工事が発生しません。
(手数料3,000円は発生します)
設備はすべてNTTのものを使用するため、NTTから流れている信号が、指定した日に別の事業者の信号に変わるだけなんです。
フレッツ光のまま使っているのが1番もったいないので、早めに光コラボへ切り替えましょう。
もし光電話やテレビの利用があった場合にも、そっくりそのまま光コラボに持ってくることができるので、心配は御無用です。
光コラボにするデメリット
ここまでだと美味しい話すぎるので、デメリットも紹介します。
- 光コラボ→光コラボへ切り替えるときには解約金が発生する
- プロバイダ変更を伴う場合はやや面倒
光コラボ→光コラボで乗り換えするときには解約金が発生
フレッツ光から光コラボにするのは、手数料3,000円のみで切り替えができます。ただ、光コラボから別に光コラボへ乗り換えるときがやや面倒です。
これは事業者間変更っていう手続きなんですが、転用のときと同じように工事は伴わないものの、光コラボの契約期間内だった場合には解約金が発生するので注意が必要です。
滅多にはないんですが、携帯会社の乗り換えと一緒に光も乗り換えるときに直面します。
例)ドコモ→SoftBankへのりかえ(MNP)する際、ドコモ光からSoftBank光へ切り替えを同時に行う場合など
事業者間変更を行う場合、ほとんどの事業者でキャッシュバックを出しているので、実質の負担はほとんどない場合が多いので、そこまでデメリットにもならないと思われます。
転用時にプロバイダ変更を伴う場合はやや面倒
光コラボへ転用を行う際、プロバイダ変更が伴う場合が多いです。
ドコモ光へ切り替える場合にはほとんど心配ないんですが、SoftBank光とBIGLOBE光へ転用する場合です。
ドコモ光は多様なプロバイダを揃えているのに対して、SoftBank光のプロバイダはYahoo!BB、BIGLOBE光のプロバイダはBIGLEBEのみとなっています。
ドコモ光以外へ乗り換える場合には、プロバイダを解約しなければならず、プロバイダの解約金が発生することがほとんどです(5,000円〜10,000円ほど)
プロバイダからルーターを借りている場合には返却が必要だったりと、なにかと面倒が伴うことがあります。
ただ、プロバイダ変更が伴う手続きの場合、だいたいがプロバイダの解約金分をキャッシュバックしてくれたり、今のプロバイダから借りているものよりも性能の良いルーターを貸してくれる場合が多いです。
デメリットとは言ったものの、むしろ恩恵を受けることが多いのが実際です。
絶対にやめておいたほうがいい光コラボ事業者
光コラボの事業者は、携帯会社とリンクしていたり、プロバイダ事業をやっている会社が運営しているものであればほぼ健全なんですが、絶対におすすめしない事業者が2つあります。
それが、Ozzio(オッジオ)光と、電話で営業がかかってくる事業者です。それぞれ解説します。
Ozzio光だけは絶対にやめておけ
Ozzio光とは、PC DEPOが運営する光コラボのサービスです。
料金や契約年数、解約金などは至って普通の光コラボなんですが、追加で付与されるオプションがとてもひどいことで有名です。
通常、光コラボの場合はテレビと電話が入っていたとしても税込みで月額7,000円ほどが上限です。
Ozzio光の場合、PC DEPOのサポートサービスという名目で月額数千円のオプションが上乗せされており、月額が10,000円が超えていることもしばしば。
これを解約するとなると、数万円〜10万円以上の解約金を請求される場合がほとんどであり、悪徳以外のなんでもありません。
Ozzio光だけは絶対にやめておきましょう。
電話で営業がかかってくる、よくわからない事業者もNG
光コラボへの転用ってけっこう営業の電話もかかってくるんです。
これけっこう危険で、電話で営業をかけてくる事業者は、そもそも経営があまりうまくいってないか、詐欺まがいのことをしている業者が多いです。
最近だと、「あくび光」という事業者が倒産しました。ひかりの事業者が倒産した場合、逃げ遅れると光回線が使えなくなったり、電話番号が同じものを使えなくなったりします。
後々のことを考えるとリスクでしかないので、ちゃんとした会社のサービスを利用しましょう。
光コラボに切り替える手続きは簡単3ステップ
光コラボへの切り替えはめっちゃ簡単です。
- 転用承諾番号をwebもしくは電話で取得
- のりかえ先のオペレーターに①の番号を伝える
- 指定日に切り替わるのを待つ(最短で2週間後くらい)
これだけです。②、③に関しては、すべて申し込んだ先のオペレーターが行ってくれるため、ご自身で取り組むのは転用承諾番号というものを取得することです。
転用承諾番号というのは、こちらのサイトで契約内容を入力するか、電話でNTTに問い合わせると取得できます。
転用承諾番号を取得する際は、下記項目を確認してから問い合わせてください
- ひかり電話の番号、もしくは連絡先の番号
- 現在のフレッツ光を契約している方の名義
- フレッツ光を利用している住所
- フレッツ光の月額支払い方法
NTT東日本エリアの場合
[box05 title=”電話での問い合わせ先”]
0120-140-202(受付時間 9:00〜17:00)
[/box05]
NTT西日本エリアの場合
[box05 title=”電話での問い合わせ先”]
0120-553-104(受付時間 9:00〜17:00)
[/box05]
おすすめの光コラボ事業者
光コラボにする場合は、自分が利用している携帯電話の会社にまとめるのが最も良いです。以下、それぞれの携帯会社が提供している光コラボを紹介します!
月額 | 戸建て 5,200円 マンション 4,000円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 15,000円+dポイント5,000pt |
開通までの最短 | 2週間程度 |
月額 | 戸建て 5,200円 マンション 3,800円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 15,000円(プロバイダがYahoo!BB以外の場合) |
開通までの最短 | 2週間程度 |
月額 | 戸建て 4,980円 マンション3,980円 |
---|---|
事務手数料 | 3,000円 |
キャッシュバック | 10,000円 |
開通までの最短 | 2週間程度 |
適切なネット環境を選択することが何より重要!
通信会社が揃っていなかったり、不要なオプションが付いていたりと何かとねじれが生まれることが多いのがネット回線です。
適切な環境を選択して、最良なプランを選択しましょう!
それでは!
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