こんばんは。スガワラ(@carex_take_blog)です。
以前にこんな記事を書きました
https://www.tabiyasha.jp/lawson/
僕は東日本大震災で当時の実家が被災し、ローソンから奨学金を受けていました。
この記事自体はそれなりの反響をいただいて、今でもたまに読んで下さる方がいるほどです。
本来であれば3月11日に書くべき内容なんでしょう。
ただ、つい先日この奨学金の運営から、とある連絡があったので思わず記事に起こしてしましました。
少し長くなるとは思いますが、お付き合いください。
目次
運営からの奨学金終了のメール
つい先日、とあるメールが奨学金の運営より届きました。
「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」奨学生OB・OGの皆さまへ
大変ご無沙汰をしております。皆様におかれましては、それぞれの道でご活躍のことと存じます。
さて、「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」は、東北3県の奨学生1097名の皆さんに対し支援してまいりましたが、2019年3月31日をもって、皆さんの卒業を見届け、この制度は終了いたします。
僕は昨年で受給を終了していますが、まだ下に後輩がいたみたいです。
約8年間、1000人以上もの学生の夢を支えてくれて、本当にありがとうございました。
この奨学金は以前の記事にも書きましたが、ローソンの募金箱から成り立つものです。そもそも、ローソンの募金箱に募金をしてくださる皆さんがいたからこそ成り立っていました。
運営にはもちろんのこと、募金をしてくださった皆さまには感謝してもしきれないくらいです。
と同時に、謝りたいこともあります。
僕が奨学金を使って叶えようとしていた、「理学療法士」をたった9ヶ月で辞めてしまったことです。
理学療法士を辞めてしまったことに対する自責の念
これもたくさんの方の読んでくださっている記事ですが、昨年末をもって、4年かけて実現した目標である「理学療法士」を9ヶ月で退職しました。
https://www.tabiyasha.jp/pt_taisyoku/
この記事を書いた当時や辞職を決意した頃は、ただ気持ちがしんどかったり、次の仕事に対するわくわくで埋め尽くされていたので、それ以外の感情は抱いていませんでした。
奨学金が終了する連絡を受けた途端、僕の中に湧き上がってきたものがあります。
奨学金をいただいて通っていた大学は、理学療法士を目指すための大学。奨学金のおかげで理学療法士になれたも同然なのに、たった9ヶ月で辞めてしまったのは、募金してくださった方を裏切っているのと同じなのではないか?
と、理学療法士を辞めたことに対する自責の念が急に湧いてきました。
正直、募金している方からすれば、「どこにいくかわからない金だけど、とりあえず募金したろ」くらいの気持ちで募金している方がほとんどで、誰がどう使おうと勝手だとは思います。
奨学金終了の連絡をいただいた途端、募金をしていただいた方に申し訳ないことをしたんだなって思いましたが、既に過ぎ去っていることです。
ローソン奨学金のおかげで理学療法士は本来の夢ではないことに気づけた
僕は、世間一般でも多くの方が利用している、日本奨学金機構の奨学金も受けています。そこに加えてローソンの奨学金もいただいていたことで、大学生活の幅が大きく広がったと思っています。
正直なところ、通常の奨学金だけではバイトまみれで、大学の友達と飲んで騒いでいるだけで終わっていたと思います。
ローソンの奨学金では、奨学生向けにさまざまな体験プログラムを用意してくださっていました。
僕は高校3年の頃に、宮城県のとある自然学校を運営する法人の施設にてボランティア体験をしてきました。
ボランティア先で出会う大人たちは、今までの日常では出会ったことのない方々ばかりで、エネルギーに満ち溢れていました。
大人って何かを諦めて、エネルギーはどこかに置いてきた人ばかりだと思っていた当時の僕には刺激的な出来事だったのを鮮明に覚えています。
いま思えば、そのプログラムが原体験だったのでしょう。そこから僕は、とにかく普通の学生がやらないであろうことを積極的に取り組みました。
医療職を目指しているにも関わらず、高校生のキャリア教育事業に携わったり、青森県に済んでいるのに、仙台を拠点としている団体で活動したり、将来が安定している仕事にも関わらずブログで収入を得ようと画策したり。
結果として、奨学金をもらい始めた当初の夢であった理学療法士は辞めてしまいましたが、奨学金のおかげで新しい夢に気づくこともできました。
通常の奨学金だけをいただいていたら、おそらくこんな人生にはなっていないと断言できます。
新しい夢の輪郭は、まだはっきりと捉えられていません。これから行動して、じっくりと考えて、より明瞭度のあるものにしていこうという気概でいます。
改めて、ローソンの奨学金に関わってくれた全ての方に感謝を伝えたい。
僕がもし、この先の人生で成功を収めたとしたら、ローソンの奨学生として資格を与えられたことを1番の成功要因だと答えようと思っています。
それくらい、僕にとっては大きな存在でした。
奨学金の窓口となってくれたローソンさん
奨学金の運営、体験プログラムの提供をしてくださったCivic Forceさん
ローソンの募金箱に募金をしてくださった、名前の知らないあなた
関わってくださった全ての方々に感謝を申し上げます。
いただいた奨学金の何倍ものお金を世の中に回せるよう、ひとまずはがっつり稼げる人間を目指して生き抜きます!
それでは!