転職

理学療法士を辞めて1年が経ったので、現状報告とこれからの展望について

ちょうど1年前、大学4年間をかけて取得した「理学療法士」という資格を捨てた。

もともと理学療法士自体には違和感を感じていて、SNSやブログに不満を書き連ねていたら上司に見つかってしまった。事の顛末はこちらの記事を参照いただきたい。

新卒で入職した理学療法士を9ヶ月で辞めることにしました。そしてほんの少しの間、旅に出ます。こんにちは。スガワラ(@carex_take_blog)です。 私は現在、理学療法士として病院で勤務しているのですが、12月いっぱ...

医療職って少し特殊な世界で、「社会人として」の概念が少し歪んていたりすることがある。どこの業界も偏ってはいると思うけども。

理学療法士を辞めてからは、某キャリアの携帯ショップ店員を派遣社員として勤めながら、派遣元の人材会社にてwebメディア制作に奮闘している。

理学療法士はなかなか医療とは異なる業界に転職する人が少ないので、実際に資格を手放した人の声が届きにくい現状がある。

専門学校に通って理学療法士の資格を取得すると3年か4年、大学に通うと4年かかるうえに、毎年2月末に行われる国家試験に合格して初めて取得できる資格である。そもそもが手放すこと自体がリスクありまくりな現状なんですわ…

在学中の勉強は覚えることが多すぎてしんどいうえに、1ヶ月〜2ヶ月に渡って行われる学外での臨床実習など、資格を取得するまでの試練が多すぎる。死ぬほど大変な思いをして取った資格、そうやすやすと手放すわけがない。手放したくない。

そんなしがらみに囚われている人の、背中を押すきっかけとしてこの記事が役に立てばいいなって思っています。

※理学療法士や作業療法士などの、いわゆる「コメディカル」と呼ばれる職種に就いている方が読むことを想定して書いています。お見苦しい表現があったり、理解不能な言い回しがあったりすると思います。予めご了承ください。

医療の世界の外側は意外とぬるゲー

医療業界めちゃくちゃ勉強しなきゃないうえに、診療報酬等の都合もあり利益を得る仕組み上どうしても給料が上がりにくい。というかほぼ上がらない。

対して一般の会社員はというと、業績さえ上げれば昇給は容易い。(ちゃんと仕組みが整っているところに限る)

企業によっては、推奨している資格を取得すると祝金が出たり、昇給の評価対象になったりもする。理学療法士は認定理学療法士をとったところで、昇給の査定にはほとんど影響しない場合が多い。業界内で使える肩書と、書類に記載できる資格が増えるだけだ。

理学療法士から一般の会社員になって、自分はすごく幸せな世界にいたんだなと感じた。

いま僕が働いている職場は、高卒から大卒、フリーターを経験してきた人までさまざまな経歴に人間が入り混じっている。こう言うと失礼かもしれないが、地元の友達以外で高校を出てすぐ働き出した人たちを深い関わりを持つことがなかった。

理学療法士という仕事は、常に新しい知識を入れ続けないと、医療を提供する患者さんに多大なる迷惑をかけてしまうため勉強を止めることはできない。自分から情報を取りに行かなければならず、1つの知識を得ることに対して多大なる労力を消費する。

対して会社員、厳密には販売職の場合はというと、勉強する事柄が目の前に用意されている。それだけ覚えてしまえば勉強は完了する。

ミスを犯した場合には、お客さまに金銭的な迷惑をかけてしまうこともあるが、命を落とすことはない。

勉強という事柄に対する責任が全く違う。命のやり取りがそこにはないことに安堵した記憶がある。

一般社会に出て、仕事のために勉強する事柄の多くは、医療の知識を比較すると易しい場合がほとんど。わりとぬるゲーである場合が多いのです。

こんな感じで思い上がっていたいのが、転職してから1ヶ月めくらいまで。医療から飛び出した新米社会人のスガワラは辛い現実を突きつけられました。

「理学療法士」という肩書は、「整体の先生だっけ?」に簡単に変わる

お客様との応対の際、以前は理学療法士という仕事に就いていたことをよく話す。

返ってくる反応の8割が「ああ、整体師だっけ?」という言葉。

柔道整復師や整体をされている方を軽視しているわけではないですが、理学療法を学んでいる立場の者としては1番かけてほしくない言葉です。ただ、一般の人からすると双方の違いってよくわからなすぎるんですよね…

理学療法士の社会的認知、もっと進めていきたい。

理学療法士として学び続けてきたことの強みは実社会で活かしていける

理学療法を抜け出して1年。一般社会で働き出してみて感じた「強み」も数多くあります。中でも、これはほとんどの人に共通しているであろうものを3つ紹介します。

観察する習慣がついている強み

理学療法士をはじめ、身体に関わる仕事をしている人たちの強みは、動きや仕草の観察が人よりも優れているところだと考えています。

お客様が、どう考えてもどこか怪我をしているような歩き方、身体の動かし方をしているときに声をかけるだけで高感度があがりますし、案件が獲得できるお客様に共通している動作や癖を発見することもできます。

普通に生きていると、身体の動かし方の癖やパターンなんて気にすることがありませんが、理学療法士であれば癖になるほどに染み付いているものなので確実に有利に働きます。

構造的な理解ができるという強み

リハを実施する際、そもそも実施する対象の疾患がどういう経緯で罹患するのかとか、患者さんがどんな経緯でそれを罹患したかなど、様々な要因を細分化して考えていく必要があります。

これ、実社会でめちゃくちゃ活かせます。

なんとなくの理解で済ませず、根本から理解しようとするのってめちゃくちゃめんどくさいし、コツ掴まないとなかなかできないんですよね。理学療法を経験していると、構造的な理解を求められたとときに対応が容易なので強みになり得ます。

勉強に対して抵抗がない強み

理学療法士、勉強しない期間がほとんどないんですよね。学校もテストだらけだし、実習は鬼のようにレポート書くし、就職してからはわからないことだらけで勉強しないとまともにリハビリができない。勉強が途切れることがない職種です。

世の中の人たち、基本としてあまり勉強しません。

勉強しないがゆえに、いきなり勉強を求めれたときに成果が出るまで時間が少しかかります。勉強している癖があると、思考方法の効率や、勉強時間を短縮させるコツを掴んでいる場合が多いため、普通よりもスキルの習得にかかる時間が短縮できます。

医療の勉強と比較すると覚えるのは楽ですし、命に対する責任もないので気が楽です。

もっともっと、理学療法士や作業療法士、コメディカルの方々が社会的意義のある立ち位置として認識されてほしいもどかしさ

理学療法士だけでなく、作業療法士や社会福祉士、臨床検査技師など、医療に携わる「コメディカル」の分野の方々がもっと価値あるものとして認知されてほしい。

医療現場ってなかなか日の目を見る機会がない職場で、家族が入院したとか、自分が入院or通院とかしない限りはなかなか関わることのない職種です。

医者や看護師はドラマや映画、漫画などの題材にされる機会が多いのでざっくりどんな仕事かを認識している人は多い。それ故に、もし転職を試みた場合にも、どんな仕事だったかを想像しやすいために採用側でも採りやすいことが想像できる。

「前職は理学療法士でした!」と言われても、何ができるかが全く想像できない。他のコメディカルに関しても同様のことが言える。

コメディカルの人たち、仕事ができたり頭がキレッキレの人がすんごく多いのに給料が安すぎる問題があるんですよね。もっと貰ってもいいはずなんです。

コメディカルの人たち、もっと稼いでもいいんじゃない?

一般の会社員は会社の利益や個人の売上等で給料が決まりますが、医療職の場合はそうもいかず。

リハビリの利益って、法律によって1人あたりの上限が決められているため、通常の会社員のように利益で評価される機会が皆無なんです。そのため、院内の評価指標に則って賞与等で頑張り分を支給されるところが多いんですが、まともに評価してくれるところも多くないのが事実です。

昇給は基本的に在籍年数で上がるんですが、役職がつかないと30代後半で年収400万円とかザラにある業界です。

資格とるまでに過酷な実習や国試を乗り越え、仕事に就いてからは勉強するために高いお金を払い、遅くまで病院に残って勉強を強いられる環境なのに、一般の会社員程度しかもらえません。

意外と知られていませんが、理学療法士には開業権がありません。「理学療法」という行為自体が医師の許可なしには行えず、医者そのものがいない環境だと提供してはいけないと法律で規定されています。

ただこれ、あくまで保険を適用させて理学療法が行えないというだけで、理学療法を名乗らずに、「治療院」や「ジム」などを名乗って開業するのは大丈夫なんです。なんとも不思議な制度です。

もっとコメディカルを活かすことができる社会をつくる

理学療法士の資格を取得してお金をもっと稼ぎたい場合、副業として介護老人保健施設や通所リハのような施設に非常勤として働くか、理学療法を名乗らずに開業するくらいしか方法がありません。他のコメディカルの方々も同じような状況です。

なんか、もったいないなって。

じゃあ、自分がその環境を作ればいいじゃないか。

理学療法士を辞めて、一般社会に飛び出した理由の1つです。

まだまだそんなことができる立場ではありませんが、必ず作ります。

いま思い描いているのは、コメディカルの旅行業界への参入。

2025年には段階の世代がまとめて後期高齢者に突入します。高齢の方々でも、元気な方々は旅行をたくさん楽しみます。その裏で、体調不良や怪我により旅行を楽しめない高齢の方々ももちろん出てきます。

僕が臨床にいた頃、担当していた患者さんから退院間際にこんな相談をよく受けていました。

「先生、退院したあとは旅行に行けるんかね?」

言葉に詰まりました。なんて返したらいいかわからず、「リハビリ頑張れば行けますよ!」なんて軽く言葉にしましたが、根拠なんてありません。

患者さんにアドバイスする根拠が欲しい。観光地近くの駅にはバリアフリーな環境が整っているのか、観光地にはどんな段差があって、どのくらい歩ければいいのか、近くのホテルはお風呂に手すりがついているのか、などなど欲しい情報が溢れてきました。

医療従事者のための、旅行情報サイトを作りたい。

いや、作る。

このサイトがあれば、コメディカルの方々が臨床以外で活躍できる場も作れるし、何より社会にとって有意義な事業にすることができます。

今すぐにでも取り掛かりたいくらいですが、いかんせん僕自身の実力とお金があまりにも不足している現状です。

20代のうちにはなんとかコンテンツ作成には取り掛かっていきたい。そのために、今の会社に入りました。

今の会社はweb制作とは何の関係もなく、なんならwebを介さず、人の紹介などのアナログ手法をメインに売上を立てている会社です。

この会社に入った理由が大きく2つ

  1. これからwebメディアを立ち上げること
  2. 事業家育成のプログラムもあること

人材サービスを展開している弊社ですが、今期は上京支援の事業に力を入れていく方針で進んでいます。全国から上京したい人を集めるにはwebからのアプローチが必要不可欠。そのために、まずは指標となるwebメディアの作成をしようと考えていたところに、ちょうどブログを運営していた僕が応募した次第です。タイミングが絶妙でした。

今は、人材派遣の現場である携帯ショップで働きながら、休日などの空いている時間を利用してメディア作成等を行っています。収益はまだ発生していないので仕事とは言えない現状で、傍から見ればめっちゃブラックな現状ですが、僕自身が納得して行っていることなので言及しないでいただけると幸いです。

また、事業家を育成するプログラムも展開しているため、もし事業を起こすことになった場合は勉強になることが多いはずと思い、この会社に決めました。

コメディカルの人たちが力をつけるきっかけに

母校の大学の先生がよくこんな言葉を口にしていました

「これからの時代は理学療法士+αができるやつが生き残る」

理学療法士の道を外れて、この言葉の真意がわかった気がしました。

転職や副業をすることが前提になるこれからの時代において、専門職としての知識しか備えていないのは致命的です。これから数十年は需要が見込めますが、飽和してきたときが悲惨です。

飽和してきとき、需要が見込めなくなってきたとき、コメディカルの人たちの存在が社会的に有用な存在だと認識させるのが僕の役割だと勝手に信じ込んでいます。

もっともっと唯一の存在を目指して

僕は昔からナンバーワンになることは得意じゃありませんでした。

ただ、その代わりにオンリーワンになることは得意。

何か1つでナンバーワンを目指すのではなく、6割くらいの合格範囲のものを複数持ち合わせることができると思っています。

これがこの先で何になるかは全く想像ができません。

いま目指しているのは、webマーケ×旅行×理学療法の象徴となる存在。臨床からは離れているので、あくまで現場のことは勝たれませんが、ビジネスの側面から言及してく存在になれたらなと。

最初は現状について書き留めるだけで抑えようと思っていた記事ですが、書き進めていくうちに思いが溢れすぎてしまいました。笑

ここまで長い文章を読んでくださって本当にありがとうございます。

もし、僕がいまやっている仕事に興味があったり、お話をしてくださる方がいましたら、こっそりご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いします。

 

ABOUT ME
スガワラ
スガワラ
23歳会社員 写真を撮って、旅をして、ブログを書いて 野球をプレーするのは年に1回くらいだけど野球好き
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